フェア・ゲームシリーズ(ジョシュ・ラニヨン)の読む順番一覧|FBI捜査官の恋

フェア・ゲームシリーズ(ジョシュ・ラニヨン)の読む順番一覧|FBI捜査官の恋

フェア・ゲームシリーズとは

フェア・ゲームシリーズとは、著者ジョシュ・ラニヨンが書いたMM Romance(通称MM)翻訳小説です。
簡単にいうとゲイ同士の恋愛小説なんですが、このシリーズは他のMM小説とは一味違い、本格ミステリー要素も加わった小説です。

全3巻で完結済みなんですが、今までのMM小説にはないしっかりとしたミステリー要素が入ってる面白さで、日本で出版されたと同時に大人気シリーズになりました。
人気作家の三浦しをんさんが、あとがきで絶賛するほどの面白さです。

今回はフェア・ゲームシリーズをご紹介いたします。

ジョシュ・ラニヨンの他作品

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フェアゲームシリーズの読む順番は?(完結済み)

このシリーズはぜひ順番に読んでください!
面白すぎて一気に読んでしまうこと間違いなしです。

No,タイトル出版年あらすじ
1フェア・ゲーム2013あらすじ
2フェア・プレイ2016あらすじ
3フェア・チャンス2020あらすじ
関連作品ウィンター・キル2020あらすじ




フェア・ゲームシリーズの登場人物

大学教授のエリオット・ミルズ

元FBI特別捜査官のエリオットが主人公です。
30代短髪で眼鏡をかけ、女子生徒から人気がある整った容姿をしています。物語の中では頑固な一面もあって、少しひねくれている人物かもしれません。

彼はとある事件で膝に銃弾を受けて骨を砕かれてしまい、捜査官としても足が不自由となってしまいました。
歩行ができるようになったのですが、捜査官として活躍ができないとなってからはFBIを辞職しました。現在は大学で歴史専門の教授をやっています。

FBI捜査官のタッカー・ランス

エリオットの元恋人であるFBI現特別捜査官のタッカーです。
エリオットより2個下で、FBI時代に付き合っていました。

赤毛で、細身のエリオットよりもガッチリとした体格をしています。
物語の中でもエリオットが絶賛するほどの体格で、エリオットはタッカーのことがよほどタイプだったんだなと伺えます。

彼らの出会い

彼らはFBIで出会い、お互いに一目惚れから関係が始まりました。
しかしFBI時代はセフレのような関係で、お互い深い関係にまで発展できませんでした。そこで、エリオットが事故原因でFBIを去ります。

そこから2年ほど交流がなくなり、1巻のある事件にて再会を果たします。

フェア・ゲームシリーズ1巻
「フェア・ゲーム」

エリオットとタッカーが再会する巻です。
二人とも険悪なモードから話は始まるんですが、捜査協力をし始めた時からお互いが歩み寄り始めます。

どこまで相手に踏み込んで良いのか、悶々とするエリオットがとても可愛いです。
物語はエリオットの視点で進むので、読者的にタッカーの印象は良くありませんが、タッカー側の気持ちがラストで垣間見れます。
そこが一番の見どころだと思いますので、ぜひご覧ください。

あらすじ
元FBI特別捜査官で現在は大学で歴史を教えるエリオットの元に、失踪した学生の捜索依頼が持ち込まれた。
捜査協力するFBI捜査官を前にエリオットは動揺を隠せない。

そこには一番会いたくない、けれど決して忘れられない男、タッカーの姿があった。
タッカーはかつてのエリオットの同僚で恋人。17ヵ月前、膝を砕かれ失意の底に沈んでいたエリオットに、冷たく背を向けた男―。

フェア・ゲームシリーズ2巻
「フェア・プレイ」

今回はエリオットの父ローランドが、関連する事件です。
ローランドの自伝、回顧録の出版に対して、ローランドに脅迫の手紙が届きます。

どうやら回顧録が世に出ると不味い理由があるようで、それによってエリオットとローランドが住んでいた家が火事に遭います。
そして何故かローランドが突如姿を消します。

ローランドは一体何を隠しているのでしょうか?
今回の事件も中々読み応えがあり、エリオットとタッカーの関係も深くなっていくので見逃せない巻です。

あらすじ
FBIの元同僚で恋人のタッカーと過ごしていたエリオットは、深夜実家焼失の知らせで叩き起こされた。
火事は放火だった。

父・ローランドには回顧録の出版をやめろという脅迫が来ていたという。
エリオットはローランドを家に避難させるが、散歩中をクロスボウで狙われる―。

タッカーは珍しく携帯の電源を切り、家に帰ってこなかった。彼は何かを隠している…。待望の「フェア・ゲーム」続編!!

フェア・ゲームシリーズ3巻
「フェア・チャンス」

ついに最終巻です。
今回は、1巻で捕まった犯人とエリオットがバトルします。

犯人には共犯者がいるようなのですが、ある時その共犯者によって、タッカーが誘拐されます。
犯人は独房にいるはずなのに、なぜ共犯者と協力することができるようです。

その証拠にタッカーの足取りが掴めません。
最終巻に相応しく、これまで以上に危機迫った状況に置かれるエリオットとタッカーですが、二人は無事でいられるのでしょうか?

また、エリオットとタッカーがいうフェアな関係とは、どういう関係なのかも見物です。

あらすじ
エリオットが勤務する大学で起きた連続殺人事件。
かつての同僚で収監中の連続殺人犯・コーリアンから接見を許可されたエリオットは、共犯者の存在をほのめかされた。

犠牲者の頭部がみつかっていないその事件にはまだ謎が多く残っている。
共犯者を探すエリオットは、殺人者だけが招待されているというパーティに参加し、調査を進める。

だが休暇をとって実母の家に向かった恋人のタッカーと連絡が途絶えた。タッカーは一体どこに―!?人気シリーズAll’s Fair、完結編。

フェア・ゲームシリーズ番外編
「ウィンター・キル」

タッカーの元彼であるアダムが主人公の物語です。
「フェアチャンス」を読んだ方はわかると思いますが、そこで少し登場しています。あの彼です。

タッカーに中々な振られ方をしたアダムは本書でも色々散々な目に逢います。読んでて本当にかわいそうになるくらい・・・

ですがアダムは本当にいい人なので読んでいてとても好感がモテるキャラです。フェアシリーズを好きな方はぜひ読んでほしいです。

あらすじ
オレゴン州の辺境の林道で埋められた死体が発見された。要請を受けてやってきたFBI特別捜査官のアダム・ダーリング。
彼は、ある事件の判断ミスにより、死体安置所パトロールという不本意な役割を命じられていたのだ。

調査の結果林道の死体はFBIが調べていた連続殺人とは無関係と判断され、翌朝にはロスにトンボ帰り。
その晩ひとり訪れたレストランでアダムは保安官助手・ハスケルとほんの一瞬、目が合った。今夜が過ぎれば二度と会うまい――一夜限りのはずだった。




フェア・ゲームシリーズはここが面白い!

面白さ①エリオットとタッカーのじれじれの関係

物語の中心は、エリオットとタッカーのロマンスです。
彼らはFBI時代の事故が原因で喧嘩別れしてしまうのですが、またも事件によって再会します。

最初は二人とも険悪ムードで物語は始まります。なにせ、エリオットが膝に銃弾を受けた時に支えてくれなかったタッカーを憎んでいたからです。

一方タッカーのほうも何やら理由があって、エリオットを事件に関わらせないよう、非協力的な態度を示します。
エリオットは、心の底ではタッカーを想っているはずなのに、どうにも良くない態度をとってしまいます。

しばらくジレジレな関係が続く二人ですが、あるハプニングがきっかけで二人の間がグッと近づきます。その展開がかなり胸熱なので、ぜひ読んでください!

面白さ②作り込まれたミステリ小説

このシリーズの面白いところは、他のMM小説にはない、濃厚なミステリ小説です。
毎回エリオットとタッカーは事件に巻き込まれていくんですが、事件の解決が一筋縄じゃいかない、ややこしい展開になっていきます。

実際にエリオットが探偵役となって推理をするんですが、どんどん謎が深まり、ついにはエリオットがなぜか命を狙われていく展開へとなってきます。
読んでるほうは、「またエリオット狙われてるよ…」と思うかもしれませんが、事件の展開が読めないので毎回ハラハラドキドキさせられます。

おまけ:フェアな関係とは?

このシリーズのタイトルにもあるとおり、「フェア」というワードが物語の軸になります。
主人公のエリオットは、フェアな関係ってどういう状態なんだろう、とシリーズを通して、タッカーとの関係を探っていきます。

相手に依存したくないし、依存されたくもない。
自分の立場を上したくないし、下に見てほしくない
人間関係で一度は絶対考えたことがあるテーマだと思います。

お互いがフェアな関係でいたい、そんな二人の答えが3巻で見れると思います。




まとめ

今回はフェアゲームをご紹介しましたが、いかがでしょうか。
BL小説にはない、人間関係をもう一度考えさせられるシリーズだと思います。

個人的に、ジョシュラニヨン先生の作品中で、このシリーズが一番大好きです。
エリオットとタッカーのじれったい関係が長く見れる点が理由なんですが、私みたいな人は稀かもしれません 笑。

機会があればぜひ、ご一読ください!

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